ソーコ夜話⑦ 『この倉庫が保管するモノ』

October 20, 2017

この倉庫。閉まっていると一見普通の倉庫だが、高さ5mにもおよぶ鉄扉を開くと中からエントランスが現れる。倉庫は一般的にモノを保管する場所だが、このエントランスの奥にあるのはシェアオフィスやコワーキングスペース、セミナースペースなどの複合施設 川岸倉庫 。ここ、実は現役の「倉庫」なのである。

川岸倉庫のまわりにひろがるのは倉庫街。地域資源である倉庫を現在のニーズに合わせて再生利用し、シェアオフィスにして地域の人が利用する。それが、建物が紡いできたストーリーの表現でもあり、モノではなく「知の営みである仕事」を保管する場所になった所以でもある。そしてそれ自体、ここがこれまでとは違うまったく新しいカタチの倉庫であるという宣言でもあるのだ。

モノを保管する倉庫のカオが開くと、知を保管する倉庫のカオがあらわれる。そう、川岸倉庫は元倉庫や倉庫っぽい空間ではない。現役の知の保管倉庫だ。

ここに集まるのは、モノではない、人やコト。

だからこれは、人の営みを保管する倉庫、なのだ。

 

久保純一(ロジスティクス・トレンド)

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